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- 作者: イアントール,Ian W. Toll,村上和久
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 単行本
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以前に読んだ太平洋の試練(真珠湾からミッドウェー)の続き。ガダルカナル島の戦いだから1942年8月からの米軍の太平洋方面での反撃について主に連合国側から書いたもの。ガダルカナル島の戦いは旧陸軍が明確に敗北した初めての戦いで、戦力の適宜投入とか、兵站補給の軽視だとか日本陸軍側の不手際がクローズアップされる戦い。
でも米軍側も一枚岩でガッツリ勝ったわけではなくて10月頃までは薄氷を踏むような戦いだったことがわかる。
まだこの時期は日本海軍も水上艦隊が健在で、戦艦による米国海兵隊への艦砲射撃、近隣陸上航空基地からの航空攻撃に戦々恐々だった模様。最終的には物量がものを言っているのですが、もうすこし戦術が、とか極論すればもうすこし運がよければという感想。