東海道を上る

東海道を上る

いよいよやることがなくなってきたので、土曜日には東海道を日中に上ってみる。午前中にWOを済ませて10時30分頃にスタート。
東海道ってほぼ国道1号線か15号線に沿っているんですが、どうしてだが現在の国道が旧道から大きくそれているところがあります。
戸塚区内の戸塚宿から北側もそういったところ。柏尾から不動坂まではすこし東よりの裏道だし、東戸塚付近から保土ヶ谷までは西よりの尾根道。
現在の国道1号線よりもずっと勾配がきつい。でもながめはいい。江戸から下ってきて権太坂を越えると鎌倉の海が見えたとか。

これが同じ地点から南を望んだところ。たしかに標高は高いけど海はみえませんねえ。
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さらに尾根道を上って、くだって保土ヶ谷のちょっと手前で国道1号線に合流。保土ヶ谷駅の手前で90度左へ曲がります。国道1号線はもうすこし先で90度ターン。
東海道線の踏切を渡って、横浜市の環状一号線。天王町駅からまたすこし西側へ入った裏道へ。横浜駅付近まで北上して、こんどは90度ほど東へターン。
このあたりの東海道はほぼ忠実に海岸線をなぞっているはずで、150年ほどまえはすぐ東は海岸だったはず。このあたりからずーっと上がっていって神奈川宿

安藤広重の版画でも東海道のすぐ東は海になっています。
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いまではビルは立ってるは、ずっと沖合まで陸地になってるはで、往時の様子はこれっぽっちも残っていません。
坂をくだって、こんどは鶴見へ。国道をまっすぐ通ると戸塚から鶴見がちょうど20kmですが、旧東海道だとそれよりも5kmほど長い模様。
途中に生麦事件の石碑があったり、旧漁師町らしく魚やさん(またはその跡)がずらりと並んでいたり。

川崎から多摩川を渡ったところでこんどは国道15号と合流。このあたりまで来ると旧東海道を匂わせるものは全然ありませんね。品川宿あたりまでいかないとなにもない。
この日は平和島あたりで日が暮れたので終了。38kmを8時間とちょっとでした。

神奈川県でも川崎から戸塚にかけては国道と旧東海道が離れているところがほとんど。戸塚から西はほぼ国道1号が東海道ですね。
どうしてそんなことになったのか歴史的経緯をしりたいところ。保土ヶ谷権太坂から信濃坂かけてはたしかに新しく道路をつくったほうが良さげな地形だし、神奈川あたりの台地に大きな道路を新しく作るのも大変だったかもしれません。経済的理由、社会的理由といろいろあったんでしょうね。