988/1000

満州国 (講談社学術文庫)

満州国 (講談社学術文庫)

文庫としての出版は比較的最近だけど、底本は1978年とほぼ40年ほど前のもの。
軍事的な面だけではなくて、20世紀初頭の対ソ連防衛構想の一環としての満州国の位置づけがいろんな経済的側面から解説されている。
イデオロギー的に左側に寄っているのは時代的に避けがたいところか。

986/1000

興亡の世界史 通商国家カルタゴ (講談社学術文庫)

興亡の世界史 通商国家カルタゴ (講談社学術文庫)

ローマのライバルカルタゴの成立から滅亡まで。カルタゴだけではなくて、地中海へのフェニキア人の展開についても詳しい。年代のほとんどが紀元前なので数字が小さくほど時代が新しい。
現代と「国家」の感覚が違うので、領土とか勢力範囲とか結構曖昧だったのかも。北アフリカは現代ではそれほど裕福なところというイメージはありませんが、このあとのローマ帝国や、ずっと時代がくだったマルムーク朝やオスマン朝あたりでも穀倉地帯だったようです。カルタゴは穀倉地帯を抑えて、さらに通商でも儲けていたと。

985/1000

生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

歴史上1000年以上継続した国家は数えるほどしかありませんが、そのうちの一つがビザンティン帝国
変革の歴史、外敵に対する態度、方針などなど興味深い。

984/1000

前回読んだ東京アンダーワールドの続編というか、もっと範囲を広げた不良外国人のエピソードがいっぱい。
図書館から借りて読んだんですが、奥付のところに映画化!なんてキャッチコピーが書いてありましたが、ちょいとぐぐったところ見当たらない。なかなか興味深い話がたくさんなんですが、日本じゃ公開できないのかな。

983/1000

東京アンダーワールド (角川文庫)

東京アンダーワールド (角川文庫)

勤務先から麻布通りを南へいくと、飯倉片町交差点の手前に「ニコラス」というイタリアンレストランがあります。戦後に初めてピザを出した店だということは伝聞で知っていたのですが、その「ニコラス」を始めに開店したニコラ・ザベッティの一代記。

戦後の闇市力道山、任侠団体などなど水面下でいろいろなものがドロドロしているのを見せてくれます。続編もでているのか。これも読んでみよう。

982/1000

だれでも聞いたことはあるアレクサンドロス大王の東方遠征について。
紀元前3世紀か。ローマなんかまだ地方都市国家。アケメネス朝ペルシャからみると、ギリシャなんざ西方の辺境。文化的にも軍事的にも辺境。都市国家同士でなんだかずっと争ってるし。
そんな辺境中の辺境のマケドニアからペルシャはもちろん、インドまで征服しちゃうところになにかロマンというか、秘密があるのかなというところ。
大王伝が数種類あること、中には数百年後に書かれたものもあることなどなど。

ローマのガリア征服もそうだけど、この当時は軍事技術の伝播に時間がかかることもあって、片方に圧倒的な軍事優位があったんだろうなぁと想像する。数万人を虐殺とか、多少の脚色はあるだろうけどちょっと想像しがたい優位性があったのかも。