春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

薄いです。70ページくらい。でも軽い気持ちで読み始めたら、これがまぁなんと濃いこと。ここで紹介されていたので読んで見たんですが、こわいというか、なんというか。
文中にはほとんど登場人物の心理表現はありませんが、愛情とか、そんな普通の言葉では言い表せない感情がこれでもかというほどあふれてきます。「それから」を読んだ直後だったので、落差も楽しめたりしました。夏目漱石のはなんだか難しい表現で感情とか心理とかいろいろ解説していますからね。

暗い時間とか、なんか落ち込んでるときに読むとさらに心理状態を圧迫できること請け合い。