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チベット旅行記〈上〉 (白水uブックス)

チベット旅行記〈上〉 (白水uブックス)

いま話題のチベット。この本の表紙になっている写真は先代のダライラマ。当時(明治30年台前半)は完全に独立国。といっても現代の概念でいう独立国とは少しちがって、清朝朝貢している国。このあたりの属国なんだけど、自主っていう概念は現代人には理解困難だな。
日本人で始めてチベットへ潜入した河口慧海師の旅行記。この本は現代仮名遣いに改められているが、原文は国会図書館のデジタルライブラリで確認できる。回想なんだろうか、実地でメモリながら旅行したんだろうか。
インドからネパールを経由して清国人を詐称してチベット入国。身分を見破られそうになって、適当にごまかしたり、途中の豪族の娘さんに気に入られて言い寄られたり、イベント山盛り。