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華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)

華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)

続けてブラッドベリ。この数字は紙の発火温度で、近未来の焚書社会を皮肉たっぷりに書いています。星新一の作品「戦争」の概念を徹底的に隠蔽した社会を書いたものもあったな。

主人公の職業がFiremanなんだけど、消防士じゃなくて、本を家ごと焼くのが仕事。文字通りですね。理想とされている虚構社会で異分子的なだれかが異を唱える構造は「すばらしき新世界」と似たストーリ展開。