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ローマ人の物語 (16) パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/28
- メディア: 文庫
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二代目皇帝ティベリウス。たぶんまわりがみんな愚かものにみえたんだろう。ナポリ沖に引きこもって、手紙でもって政治をリモートコントロール。
二千年前に郵便制度があったことや、内閣はつくっても、官僚的なものはなかったり。同時期の東アジアでは、宦官やら科挙制度やらで政治を回してたのと比較すると、貴族的な政治制度でここまでできるってことはこっちの方が優れているのか。
権力を集中させた上で、個人の高貴的な義務感でもって腐敗を防ぐとか。おそらくこの著作には記述されていないもっと複雑な機構があったんだろうけど。