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- 作者: 宮沢賢治
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1969/07/19
- メディア: 文庫
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他人の夢のなかを覗いているような感覚。いろんな描写が複雑で、音感的で計算機屋さんには良くわからないぞ。たとえばこんな表現。
その人は指を一本あげてしずかにそれをおろしました。するといきなりジョバンニは自分というものが、じぶんの考えというものが、汽車やその学者や天の川や、みんないっしょにぽかっと光って、しいんといなくなって、ぽかっとともってまたなくなって、そしてその一つがぽかっとともると、あらゆる広い世界ががらんとひらけ、あらゆる歴史がそなわり、すっと消えると、もうがらんとした、ただもうそれっきりになってしまうのを見ました。だんだんそれが早くなって、まもなくすっかりもとのとおりになりました。
なに?どういう絵を浮かべればいいんだろう。小学生や中学生くらいだとわかるのかな。あんまり考えちゃいけないものかもしれない。