499〜501

大聖堂-果てしなき世界(上) (ソフトバンク文庫)

大聖堂-果てしなき世界(上) (ソフトバンク文庫)

大聖堂-果てしなき世界(中) (ソフトバンク文庫)

大聖堂-果てしなき世界(中) (ソフトバンク文庫)

大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)

大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)

前作から400年ほどあとの物語。主人公は前作のヒーローヒロインの子孫。前作では勧善懲悪の善だった修道院長が敵役に、さらに主人公の兄弟までもが敵役というまわりは敵だらけな展開。
ヒロインとの恋愛関係も全然スムーズじゃないし、途中で街を出て行ってイタリアにいってしまうし。

舞台になった14世紀中盤は有名なペスト禍が欧州を襲った時期。雇われ農民が労働力が減ったところに高給につられて移動するなど、領主と農民との経済的背景なんかもきちんとかかれています。

近代的な衛生知識をもっていると、ヒロインに行動を応援したくなり、修道院瀉血やらなにやら非科学的な治療方法、頭の固い教会の連中をやっつけたくなります。

前作に負けないくらい楽しめる物語です。