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- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/24
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近未来の世界。PKを手に入れた人類がたどった近未来を描いています。ラストで明かされるバケネズミの正体がなかなかいい。
永井豪さんのマジンガーZってありますね。ロボットを扱ったマンガで操縦者がロボットに乗って操縦するのってメジャーなのだとこれが最初なんだと思う。それまでは鉄人にしても、ジャイアントロボにしても、遠隔地から操っていましたね。なぜ永井氏は操縦者をロボットに載せたかというと、「脆弱性」を持たせたかったからだということをどこかで読んだことがあります。遠隔地から操縦するのだとロボットがいくらやられても人命にはなんの影響もない。ところが操縦者がロボットに密着することで、相手に対する思いやりだとか、危機感だとかが現れれる。そこで思いやりだとか、やさしさだとかを表現したかったとのこと。
で、この作品では一部の人間が念動力を手に入れて、それを自在に操り、文明を破壊してしまう歴史が描かれています。主人公達が暮らす時代では、また別の方法でそれを封じているのですが。
人体の脆弱性と、それに見合わない攻撃力を持ってしまった人間がいかに人間性を失ってしまうか。現在の文明社会がわりとあやういバランス上に構築されていることがわかります。