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「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks)
- 作者: 川島博之
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/03/26
- メディア: 単行本
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日本の食料自給率はカロリーベースで40%くらい。何かの都合で食料の輸入がとまったらっていうのが食料安保なんだと思う。まぁ半分くらいは心配してもいいんだけど、物事にはいろんな見方があるからちょっと疑ってみてもいいんじゃないかってときに読むといい本。
畜産にしても農業にしても単位あたりの産出量の伸びは人口増加よりもずっとおおいらしい。記述中にいろいろとのべられているデータのソースがあまり示されていないのがすこし気になる。
昔から飢饉はあったんだけれども、大部分は供給量の不足ではなくて、物流の問題だったらしい。日本でも明治以前の飢饉は物流がほとんど藩内で閉じているからある藩で食べ物がなくても、隣の藩では米が余っているなんてこともあったようで。