FIBAルール2012

新年度になってルールブックも改定されます。FIBAのサイトではもう2012年の4月から新しいルールが公開されていて、親切なことにちゃんと変更点が黄色でハイライトされていたりします。
それほど変わったところはなく、

  • team bench personnelという用語ができた。
  • ゲームのラスト二分の定義が明確になった。
  • 24秒オペレータの名称変更
  • ボールをフロントコートに進めたことの定義がよりはっきりさせた

ってところですね。その他にも英語の文法的な修正が何箇所か。書いているのは英語な人じゃないんですねぇ。
以下へなちょこ訳での2010年、2012年の比較を載せます。くれぐれも参考レベルにしておいてください。もしかしたら間違ってるかもしれませんから。

ベンチエリア

2010

ベンチエリアはコーチ、アシスタントコーチ、交代要員とチーム関係者のための14の席がなくてはならない。

2012

ベンチエリアはコーチ、アシスタントコーチ、交代要員、退場したプレイヤ、チーム関係者で構成されるチームベンチメンバ(the team bench personnel)のために14の席がなくてはならない。

2.5 24秒オペレータ名称変更

2010

24秒オペレータ(Twenty-four second operator)

2012

24秒計オペレータ(Twenty-four second clock operator)

4.4.2アンダーガーメント禁止

2010

(プレイヤが身に着けていいものとして)
ショーツ(パンツ)から出ているショーツと同色のアンダーガーメント

2012

条文を削除。つまりパンツから出るアンダーガーメントは禁止。

5.4プレイヤが怪我をした時

2010

コーチ、アシスタントコーチ、交代要員、退場したプレイヤは審判の許しがあれば怪我をしたプレイヤが交代する前に救助のためにコートに入って良い。

2012

チームベンチメンバ(Team bench personnel)は・・以下同文

7.5ベンチでたってていい人

2010

コーチのみがベンチエリアで立ち続けてもよい。彼はベンチエリアにいる間は音声でプレイヤに話しかけることができる。

2012

コーチかアシスタントコーチのどちらか一人がベンチエリアで立ち続けてもよい。
アシスタントコーチはオフィシャルズ(審判とTO)へ話しかけてはならない(shall not address the offcials)。

9.8ピリオド、延長時限の終了

2010

ピリオド、延長時限、ゲームはピリオド終了の合図で終了する。

2012

(以下の条文が追加)
バックボードが光る施設がある場合は、音での終了の合図よりも光の合図が優先する。

15.1.2 The act of shooting

省略(英語の文法的な修正)

17.2.4 ゲームラスト二分、タイムアウト空けのスローイン

残り二分の定義と、両チームが続けてタイムアウトを取得した場合の処置について。

2010

第四ピリオドと各延長時限ののこり2分で、ボール保持を与えられているチームがバックコートでタイムアウトを取得した場合は、スコアラーテーブルの反対側にあるチームのフロントコートのスローインラインからスローインする。

2012

第四ピリオドと各延長時限でゲームクロックが2:00またはそれ以下である場合は、(中略)、それに続くスローインは(後略)。

18.2.8フィールドゴール後のタイムアウト

2010

第四ピリオドと各延長時限の残り二分にフィールドゴール後にゲームクロックが止まっている時でも、審判がゲームを止めない限りスコアしたチームにはタイムアウトは認められない。

2012

第四ピリオドと各延長時限でゲームクロックが2:00かそれ以下を表示しているときでも(以下同文)

18.3.3

省略(英語の文法的な修正)

18.3.5

2010

タイムアウトと第二ピリオド、第四ピリオドが始まる前のプレイインタバル中はプレイヤはコートから出て、ベンチに座る。ベンチエリアにいることを許されている人はチームベンチ付近であればコートへ入っても良い。

2012

(前略)チームベンチメンバ(team bench personnel)はチームベンチ付近であればコートへ入っても良い。

19.2.2交代

2010

第四ピリオドと各延長時限のラスト2分で、フィールドゴールが成功した時にスコアをしていないチームは交代できる。

2012

第四ピリオドと各延長時限でゲームクロックが2:00かそれ以下を示している場合で、フィールドゴールが成功した時にスコアをしていないチームは交代できる。

19.3.1交代の手続き

2010

(前略)彼(コーチやアシスタントコーチではなく)はスコアラーテーブルへ行き、明確に交代を依頼し交代席に座る。彼はすぐにプレイできる準備ができていなければならない。

2012

(前略)彼(コーチやアシスタントコーチではなく)はスコアラーテーブルへ行き、明確に交代を依頼し、適切な定められたサインを手で示し、交代席に座る。彼はすぐにプレイできる準備ができていなければならない。

28.1.2ボールをフロントコートへ運ぶ

2010
  • 両足がフロントコートに触れているオフェンス側プレイヤにボールに触れるか、合法的にボールに触ったとき
  • バックコートからフロントコートへドリブルしているプレイヤの両足とボールがフロントコートに触れたとき
2012
  • 両足が完全(completely)にフロントコートに触れているオフェンス側プレイヤにボールに触れるか、合法的にボールに触る。
  • バックコートからフロントコートへドリブルしているプレイヤの両足とボールが完全にフロントコートに触れたとき

29.2.2

省略(おそらく単純なミスの修正:ボールが与えられる→ボールポゼッションが与えられる)

30.1.1ボールをバックコートに戻すこと

2010

以下の場合にボールはバックコートに戻ったことになる。

2012

以下の場合にチームのフロントコートのライブボールはバックコートに戻ったことになる。」

30.2バックコートバイオレーション

2010

ライブボールをコントロールしているプレイヤのチームは不正にボールをバックコートに戻してはならない。

2012

彼らのフロントコートでライブボールをコントロールしているプレイヤのチームは不正にボールをバックコートに戻してはならない。

33.5ボールをコントロールしていないプレイヤへの防御

2010

接近していい距離は相手のスピードに比例するが、通常の1ステップよりは近くてはならず、通常2ステップより遠くはない。

2012

接近していい距離は相手のスピードに比例するが、通常の1ステップよりは近くてはならない。

33.10ノーチャージセミサークル

適用される条件として

2010

シュートまたはパスを出そうとして

2012

フィールドゴールにシュートをしようとして、またはボールをパスしようとして

37.1.1ディスクオリファイイングファウルの定義

2010

ディスクオリファイイングファウルはプレイヤ、交代要員、退場したプレイヤ、コーチ、アシスタントコーチまたはチーム関係者の甚だしくスポーツマンらしくない行為である。

2012

ディスクオリファイイングファウルはチームベンチメンバ(team bench personnel)の甚だしくスポーツマンらしくない行為である。

38テクニカルファウルの定義

2010

適切なゲームは両チーム(プレイヤ、交代要員、コーチ、アシスタントコーチ、退場したプレイヤ、チーム関係者)の忠実な協力、オフィシャルズ、またいる場合はコミッショナーで運営される。

2012

適切ゲームはプレイヤとチームベンチメンバ(以下同文)

38.2.2暴力行為

2010

プレイヤ、交代要員、退場したプレイヤ、コーチ、アシスタントコーチまたはチーム関係者の間でコートまたはその付近で暴力行為があった場合は、オフィシャルズはこれを止めるための必要な処置を取らなければならない。

2012

プレイヤまたはチームベンチメンバ間で(以下同文)

38.2.6

2010

プレイヤ、交代要員、退場したプレイヤ、コーチ、アシスタントコーチまたはチーム関係者によるゲーム備品を破壊するような行為はオフィシャルズによって許されない。

2012

プレイヤまたはチームベンチメンバによる(以下同文)

38.3.2ベンチテクニカル

2010

コーチ、アシスタントコーチ、交代要員、退場したプレイヤまたはチーム関係者のテクニカルファウルとはオフィシャルズに対する無礼な言動、またはオフィシャルズやコミッショナーテーブルオフィシャルに触れること、または抗議、定められた手続きの違反である。

2012

チームベンチメンバのテクニカルファウルとは(以下同文)

38.3.3コーチの退場

2010

コーチは彼(C)また彼以外ベンチ(アシスタントコーチ、交代要員、退場したプレイヤまたはチーム関係者)の行為によって発生した3つのテクニカルファウルで退場となる。

2012

(前略)ベンチメンバの(後略)

38.4.1

2010

コーチ自身(C),アシスタントコーチ(B)、交代要員(B)、退場したプレイヤ(B)またはチーム関係者(B)のテクニカルファウルはコーチに記録され、チームファウルには数えない。

2012

チームベンチメンバのテクニカルファウルはコーチに記録され、チームファウルには数えない。

39.1ファイティングの定義

2010

ファイティングは二人以上の対戦者(プレイヤ、交代要員、退場したプレイヤ、コーチ、アシスタントコーチまたはチーム関係者)による肉体的な相互作用をいう(ohysical interaction)。

2012

ファイティングは二人以上の対戦者(プレイヤとチームベンチメンバ)の以下同文。

43.3.1フリースロー

以下の条文が追加。
シュータより先に、またはほとんど同時に発生したシュータ以外のバイオレーションは無視される。

43.3.3フリースローが不成功でバイオレーションが起きた場合

2010

フリースローシュータのチームメイトが最後のフリースローでバイオレーションを犯した場合は(以下略)

2012

フリースローシューターまたはそのチームメイトが最後のフリースローでバイオレーションを犯した場合は(以下略)

44.2.5

省略(多分英語の文法的な修正。been とか having been とか面倒だな)

46.10審判の義務と権利

2010

サインをする前にスコアシートの裏面に以下のことを記述する。

  • ゲーム開始予定時刻の20分以上前または、ゲームが終了を確認してスコアシートにサインするまでにプレイヤ、コーチアシスタントコーチまたはチーム関係者によるスポーツマンらしくない行為。
2012

(前略)
・(略)プレイヤまたはチームベンチメンバによるスポーツマンらしくない行為

49.2タイマの役割

2010

以下のときにゲームクロックを止める。
(略)

2012
  • 第四ピリオドと各延長時限でゲームクロックが2:00(分)またはそれ以下を示していてフィールドゴールが成功した時。

50

24秒オペレータ名称変更。

2010

24秒オペレータの役割

2012

24秒計オペレータの役割(Tewnty-four second clock operator:Duties)

50.2 以下の場合に24秒計をリセットして表示しない

2010
  • ボールが合法的にバスケットにはいった。
  • ボールが相手側バスケットのリングに触れた(ボールがリングとバックボードの間に挟まった場合を除く)
  • チームがバックコートからのスローインまたはフリースローを与えられた時。
  • ボールをコントロールしているチームにルールの違反があった時。
2012

(前略)

50.4スイッチを切る

2010

ボールがデッドになり、ゲームクロックがとまり各ピリオドの残り時間が24秒または14秒より少ない場合はスイッチを切る。

2012

ボールがデッドになり、各ピリオドでゲームクロックが止まっているときに以下の場合はスイッチを切る。

  • どちらかのチームが新しくボールコントロールをして、ゲームクロックが24秒より少ない場合。
  • ゲームクロックが14秒より少なく、24秒計がフロントコートで14秒にリセットされる場合。