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- 作者: マイケル・ダナム,Mikel Dunham,山際素男
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: 単行本
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チペット動乱をチベット側の当事者とチベットを支援していたCIA側のエージェントの証言などを元にして書いた本。
他の国から侵略されたときに「国際世論」とか外国の支援なんていうのがいかにあてにならないか。チベットの場合、米国のCIAが抵抗運動を物理的に支援していたんだけど、U2撃墜事件がきっかけになって支援が途切れる。占領のきっかけになった時期が朝鮮戦争と重なっていたり、インド首相のが汎アジア主義で毛主席とあまり争いたくなかったり、いろんな条件が重なってやられてしまう。逆に言えば、いろんな条件が整えば、国際世論は別の国のことなんか全然関心を持たないってこと。