日本の家族の夕−音楽つき
朝吹家*1で晩食。何事でも実に見事にやる人達。きれいな食卓、美しい古い皿、完全に美味な食事。日本中のどこの家庭よりもよかった。これはカクテルの野猪の頭が前菜として出されたのに始まり、うまい鮭と満洲産の山七面鳥とを含んでいたが、この後者の肉は鹿肉の色をしていて、それよりもっと野生のものの味がした。食事が終わると令息の一人がシロフォンをやり、池田フミ子嬢がピアノで伴奏した。子供が七人いて、それぞれ違った楽器を奏するので、家族オーケストラを構成している。私は軽井沢で、ネヴィルの家に近い朝吹の大きな家*2の横を通りながら、よく彼らが練習するのを聞いた。七人の子供の母親としては、朝吹夫人の若さと美しさは、驚くべきである。